ムッチローの呟くには少し長い呟き

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結 wacci(作詞:橋口洋平) 歌詞の感想と解説!

二人で磨いた 窓越しの空を 座り込んで見上げていた
何もない部屋に 染み込む陽だまり 床を鳴らした薬指
 
 
ムッチローです。
二日間ほどブログが更新できなかったのを後悔しながら今書いているんですが、本日はwacciさんの楽曲「結」を見ていこうと思います!
wacciさんはよく名前を耳にしていたんですが、あまり今まで音楽を聴くことがなかったので、今日はとても新鮮な感じです。
というわけで早速見ていきましょう。
「二人で磨いた窓越しの空」と、のっけからめちゃめちゃいいフレーズから始まっていて感心。。
おそらく相手と二人で新居に引っ越してきたのでしょう。同棲していた相手なのかもしれません。二人で拭いた窓から、今自分は一人で茫然と座り込んで景色を眺めている。
新しい物語が、始まる。その期待を胸に、わくわくしているんだと思います。
情景が鮮明に頭に浮かんで、すごい素敵なフレーズだなぁと感じました。
「何もない部屋」ということは、つい最近引っ越してきたばかりなのでしょう。
そんな始まりが、人を大きく変えることは、誰しも身をもって体験することですよね。
結婚しているのかどうなのかは分かりませんし、そもそも男と女の関係なのかもはっきりとは分かりませんよね。
取り残された自分を自覚した瞬間なわけですが、取り残されているのは「過去の記憶」を今も追い続けているという点でも言えるでしょう。
 
 
ふざけて二人 正座をして
三つ指そろえて笑った「どうぞよろしくね」
 
 
いいじゃないですかぁ。
ずっと付き合ってきて、互いにありのままでいられる間柄だった、その延長線に「同棲」があるわけだけど、それはそれでなぜか改まってしまうというか、緊張してしまう。
「ついにこんなところまで進んでしまっていたんだね」と、二人で口に出して話したりしたかもしれません。
 
 
誰よりも 何よりも あなたを思っています
言葉の中に 何千何万の恋をつめて
雨の日も 晴れの日も 咲かせてくれる笑顔と
そのぬくもりを 頑張って守りぬいてくから
 
 
「雨の日も晴れの日も咲かせてくれる笑顔」ってのが最高にいい表現ですよね。
相手を花に例えて、二人の間の関係を季節で表している。
いやぁ。日本語美しいね。
 
 
僕らが選んだ 二人の未来に 確かなことはないけれど
何度繋いでも 繋いだ瞬間 心に触れるあなたの手と
今をこれからも重ねたい
気がつけばそこにあるのが 愛であるように
 
 
これもねぇ。なんかほんと言葉がいちいち美しいですよ。
「僕らが選んだ二人の未来に確かなことはないけれど」、「気がつけばそこにあるのが愛であるように」、「今」を二人で生きていきたい。
何が起こるか、どんな未来が待っているか分からない。
それでも、二人がそれぞれどんな人生を送るのか分からないまま出会って、そこに愛が生まれて。
きっと二人なら、今までのように幸せになれる。
そう強く思っているよ、ということなんでしょうね。
歌詞に圧倒されるわ。
 
 
誰よりも 何よりも あなたを思っています
この先に待つ 何千何万の時を越えて
幸せの形より 永遠の長さよりも
確かな気持ち いつだってこの胸にあるから
 
 
何が起こるか分からないし、これからどうなるかも分からない。
何を求めているのか、何がしたいのか、それもまだ決まっていない。
でもそれでいい。
今この瞬間に、胸の中で確かに愛があるなら、自分に素直になるのが一番だと思うから。
そうやってこれからも二人で生きていきたい。
そんなメッセージが込められているんだと感じました。
 
 
泣いて 笑いあい 転び 支えあう
交わし続ける「ありがとう」
 
 
最後はベタにまとめましたね。
二人はこれからもずっと、互いを愛して互いに支え合っていく。
それが男女の「愛」の理想形だと私は思いました。
 
 
誰よりも 何よりも あなたを思っています
言葉の中に 何千何万の恋をつめて
新しい この街を 少しだけ歩きたくて
あなたと生きる きっと 最初の春になる
 
 
最初の窓を拭くシーンもそうですが、この最後の部分の「新しいこの街を少しだけ歩きたくて」というフレーズが少し引っかかっていて、もしかしたら、震災にあった地域にかつて住んでいた二人の話なのかもしれませんね。
そう考えると、恋に似た愛だけではなく、この曲での愛というのは、もっと大きなものを言っているんじゃないかな、なんて思ったり。