ムッチローの呟くには少し長い呟き

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優しいあの子(スピッツ 作詞:草野正宗 作曲:草野正宗)  歌詞の解説!

重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて
めげずに歩いたその先に 知らなかった世界
氷を散らす風すら 味方にもできるんだなあ
 
どうもこんにちは、ムッチローのお時間です。
今日は朝ドラ「なつぞら」の主題歌、スピッツの『優しいあの子』を見ていこうと思います
スピッツは私の母親が大好きで、昔母親から借りたiPodの中に入っていた『ロビンソン』
と『チェリー』『空も飛べるはず』などをよく小さい頃に聴いていた記憶があります。
そんな思い入れのあるグループなわけですけど、個人的にはリズムと歌詞がともに心地よく、ずっと聴いていても飽きがこないような楽曲ばかりの印象です。
そんなスピッツさんの新曲、楽しみです。
 さて早速見ていきたいんですが、少し最後のあたりで行き止まる感じがありますね。
「氷を散らす風すら、味方にもできるんだなぁ」という表現。どういう意味なのでしょう。
風を味方につける、ということは、つまり風が背中を前に押してくれるということだと思うので、この場合も同じような解釈ができるのではないでしょうか。
ただその解釈だとあまりにも単純すぎる気もしますし、何より「氷を散らす」という要素が抜けているので、どなたが考えがある方はコメントしていただければ嬉しいです。
 
切り取られることのない 丸い大空の色を
優しいあの子にも教えたい ルルル
 
これもまたスピッツらしいきれいな表現ですよね。
ずっと遠くまで続いていて、ハサミの先を入れる隙間もない大きな空の色を、優しいあの子にも教えたいと。
優しいあの子というのはタイトルにもなっていますけど、どういう意味なんでしょう。
うーん、考えても分からない。
よし、ググろう!
というわけで他に歌詞の解説をされている方のサイトを見てみたところ、とても私では考えることのできないようなことが書かれていましたんで、ぜひ気になる方はそちらを読んでみてください…(情けねぇ…)。
https://www.mankitu-blog.com/entry/spitz-yasasiianoko/ ←参考にさせていただきました。
どうやら「優しいあの子」というのは、親しい人ではなくどこか憧れを抱いている人で、主人公が「優しい人だったらいいな」と思っている人のことだそうです。
これは分からなかった…見習うしかないですね。脱帽です。
 
口にする度に泣けるほど 憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き たどり着いたコタン
芽吹きを待つ仲間が 麓にも生きていたんだなあ
 
コタンとは集落のことを言います。
「口にする度に泣けるほど 憧れて砕かれて」という部分で「優しいあの子」の説明が通ってくるわけですね。なるほど。すごい。
スピッツさんの曲はとても自然が絡んでくることが多いですよね。すごく物語が壮大というか、大きなスケールで描かれている曲が多い印象です。
またこうして歌詞を見ていると自然とその様子が頭に描かれてくる。ここまで情景描写が感情と入り混ざって輝くのはスピッツの曲くらいなのではないかと思うくらいです。
 
寂しい夜温める 古い許しの歌を
優しいあの子にも聴かせたい ルルル
 
先ほどの部分で言い損ねましたが、スピッツの曲の大きな特徴ってみなさんなんだと思いますか?
知っている方も多いと思うのですが、この「ルルル」というようなオノマトペ(擬声音)が歌詞に多く含まれているんです!
私のようなスピッツの大ファンというわけではなくても、誰でも知っているような名曲にはよくこのオノマトペが入っていますよね。
なんか、聴いてて飽きないのってこの効果なのかなってふと思いました。
スピッツすごいわ。ファンになってしまうわ。
 
怖がりで言いそびれた ありがとうの一言と
 
これも優しいあの子への「ありがとう」なのでしょう。
いやー、あのファンの方の解説がなかったら今頃苦戦に苦戦を重ねた挙句にボツになるところだったかもしれません。笑
「怖がりで言いそびれた」の部分からも、主人公と優しいあの子は親しい関係ではなく、むしろ面識すらない関係なのでしょう。
だからこそ、主人公は自分が見た空の色も、古い許しの歌も、ありがとうの一言も、自分の心の中にしまいこんでしまっているわけですね。
ってことは、まとめるとこの歌詞は、一人の女性に片思いをする男の話なわけですね。
いやー、見事に最初に読んだ時と印象が変わってしまった…
恐るべしスピッツ、恐るべしスピッツファンの方。
解釈をお借りしました。おかげで頭の中がすっきりしております。