ムッチローの呟くには少し長い呟き

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真夏の夜の匂いがする(あいみょん 作詞:あいみょん)  歌詞の解説!

真夏の夜の匂いがする
絵の具のソレと同じ香り
さまざまな色恋も踊り出す
今夜は私もその一人?
ハイサイマイドー
ムッチローダヨ!
ミンナ、ジンセイハボウケンヤ!
というわけで、流行りに完全に乗り遅れた ムッチローでございますが!
今日はあいみょんさんの話題の新曲『真夏の夜の匂いがする』を見ていこうと思います。
あいみょんさんの歌詞はねぇ、理解するのが大変だから疲れるんですよ。
だからねぇ、正直オリコンでもランクインしないでくれと思っていたんですが、まぁまた1位になっちゃいましたね。まぁ分かってたけどね。いい曲作ってばっかりだもん。
あーあ。
真夏の夜の匂いがする
私には分かる危険な香り
いろいろな問題も溢れ出す
今夜も帰路にて頭を冷やす
「わたしには分かる危険な香り」とありますが、真夏の夜ってどういうところが「危険」なんでしょう。
真夏の夜と聞いて思い浮かぶのは夏祭りとか海とかホテルとかですかね。まぁ夜っていうくらいだからどうせ男女のイチャイチャだと思うのですが、何かとつけてそういうことをしたがりますよね、子供も大人も。
どうしてなんですかね。汗とか体感温度とかですかね。濡れた体と体温の高さが共存している時はやっぱりそういう感じになりやすいということなのかどうなのか。はぁ。
もっと自由に グラスを片手に
人生を謳歌 人生を歌おうか
「そんなことできたらなぁ」
まぁそういったエチエチなことだけじゃなくてね、なんでも夏ってやってみたくなる時期だと思うんですよね。外はいつも晴れているし、いつもとは違ったなにかをしたいという気持ちがつのりやすい。でも、なにをするにしてもそれを邪魔するものってあるわけです。「夏だけは」「今だけは」で片付けられるようなことばかりではない。「夏が終わったら」と考えてしまったり「こんなことしてていいのかな」なんて不安になったり。いざ自由の身を手に入れた途端に、なにをしていいか分からなくなっているのかもしれません。
真夏の夜の匂いがする
偉そうに睨む魔物がいる
有耶無耶な地図で惑わされる
迷子の迷子の子猫になる
ここで注目したいのは「偉そうに睨む魔物がいる」という部分。
ここでいう「魔物」とは一体なにを指しているのでしょうか。
夏の魔物」ってフレーズふと頭をよぎりました。なぜか。
なんのことだっけと調べてみたところ、スピッツの楽曲のタイトル
夏の魔物』だったみたいです。そ、それは知らなかったんだけどね、という感じです。
ちなみにこのスピッツの曲での「夏も魔物」は、どうやら「できてしまった子」を描いているようです。まさかこれが関係していたら、と考えるとゾッとするわけですが、まぁその可能性だってありますよ。
ああ 気づけばほら
踊らされる クセになってる
抜け出せない
この後の歌詞も見てもらえれば分かりますが、まさにこれはイチャイチャの話です。
まぁ真夏の夜といえばそうなりますよ。ええ。
踊らされているのは遊ばれグセのある若い女性で、踊らせているのはプレイボーイでしょう。
「抜け出せない」なんて表現もまたヤラシイというか、あいみょんさんってそういえば観音小説を読むのが趣味らしいですよ。きっとこういうところから楽曲作成のヒントなどを得ているのでしょう。
ヤラシイ。
天国か地獄か
分からない道を行こう
振り切って進んで行こう
簡単じゃないからハマっていくんだろう
恋も金もこの人生も
本当の恋なのか、それとも遊ばれているだけなのか、それが分からないの
恋の難しいところだし、それがまたいいわけですよね。「簡単じゃないからハマっていくんだろう」というのはそういうことを言っているのだと思うのですが、もっというとこの「ハマっていく」という部分もヤラシイポイント追加ですね。
そして「恋」「金」と並べられるとその恋が本物であるようには思えなくなってくるし、主人公もそれを薄々感じていると思います。その上でしちゃいけないことをしている自分を楽しんでいる真夏の夜なのでしょう。
ヤラシイ。
根拠のない台詞に騙されたら最期
最高の財宝がきっとここにあるはず
フラつく脚が不思議とお菓子な家へ
快楽へと ご苦楽へと
吸い込まれていく
「根拠のない台詞に騙されたら最期」というのは、「大丈夫だよ、付けなくてもいいじゃん」というようなことでしょうね。ちゃんとつけるものは付けないとダメですよ、ほんとに。ほんとに最期ですよ。
まぁそういうのをしてしまうから、一線を超えてしまうからこそ得られる快楽、極楽があって、そこにスッと吸い込まれていくのを楽しんでいる主人公のいやらしさが垣間見えますね。
ああ 気づけばほら
脳味噌の中に溶けていく
いとおかし
この歌詞の流れで「脳味噌の中」と聞くと、脳漿炸裂ガールを思い出さずを得ない。。
また「いとおかし」という表現を使っているのもいやらしさというか、生々しさをうまく表現してますよね。ほんと流石としか言いようがない。
天才か?真逆か?
分からない未知の人
ふざけんな もうどうしよう
完璧な答えが出ないまま行くんだろう
愛の価値もこの人間も
ここは完全に恋の難しさに苦悩している女性の様子を描いていますね。
「ふざけんな」なんて言葉が急に出てくるのも、人間自体の扱いの難しさみたいなものを表現しているようで、言葉だけじゃなくてテクニックも楽曲に組み込んでくるあたりあいみょんさんが売れる理由が納得できます。
かと言って裏切れなかったんだ
可も不可もなくここに立った
真夏の夜の匂いが誘った私の身体
「いらっしゃい」
ほらまた聞こえた
「可もなく不可もなくここに立った」という表現も新しいですね。ようは必然的なものというか、自分の真夏の夜に狂わされた本能に従うままに行動した結果なんだと開き直っている主人公の心情が上手に表現されています。
「真夏の夜の匂いが誘った私の身体」なんてもうそういうことですよね。自分が男に遊ばれているのは確かに分かっていて、それでもまた男の元へ来てしまう。
「いらっしゃい」は男の声。「また聞こえた」と言っているから、この主人公は何度も同じやっちゃいけないことをしているってことですね。
真夏の夜。気をつけましょう。
 
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