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VS(ポルノグラフィティ)  歌詞の解説!

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/porno-graffitti/vs/
あれは遠い夏のシンキロウ
こだまする友の声
ほら うつむき街を行く人もみな
かつての少年 見違えたろ?
 
前々から例年に比べても十分暑い日が続いていたわけですけど、いよいよ季節的にも夏がやってきましたね。
みなさんはどんな令和最初の夏をお過ごしになるんでしょうか!
それにしても「令和最初」とか「令和○○」がつくと何でも売れた時期がありましたよね。
周りの人はみんな「今年だけだよ、こんなに元号で盛り上がるのは」とあきれていたわけですけど、でも個人に思うこととして「いや、君も平成に変わった時しか知らないだろ」っていうのがあります。
あたかもいろんな経験をしてきたように語る人たちとか、それはそれでダサい気もするんですよね。無理してるっていうか、ほんとは一緒になって盛り上がりたいんだろなーっていうか。
まぁそんなことは置いといて、今日はポルノグラフィティさんの『VS』をみていこうと思います!
ポルノグラフィティさんは好きな曲が比較的多いような気がします。なんというか、万人受けしやすい曲が多いイメージですね。
いつ聴いてもかっこいいし、何より歌が上手くてビックリです。あそこまで音源と同じ、または音源以上の歌を歌えるのって、ポルノグラフィティとONE OK LOCKくらいな気がします。
あそこまですっきり耳に入ってくるのはさすがとしか言いようがありませんよね。。
 
雨上がりのグランドで ぎゅっと目を閉じれば
遥かばかり見た あの日の青空
 
まだこの辺りではどんな曲なのかは察しが付かないですね。しかしタイトルの「VS」や歌詞の「見違えたろ?」の部分などを見る限り、力強く生きていこうとしていく主人公の物語が描かれている曲なのかな、なんて感じます。
 
そうか あの日の僕は今日を見ていたのかな
こんなにも晴れわたってる
バーサス 同じ空の下でむかいあおう
あの少年よ こっちも戦ってんだよ
 
あー、そんな感じね、と。きっと主人公は今1人の大人として生きていて、誰かと「バトル」することになっている。その誰かは主人公のおそらく子供でしょう。学校に行ったり何かに打ち込んでいる自分の子供への思いが描かれている曲だってことがここで分かります。
「そうか あの日の僕は今日を見ていたのかな」という歌詞もかっこいいですよね。
昨日から自分が勝つことを思い描いていた主人公が、この晴れ渡っている空を見上げてその時のことを思い出すわけですね。「ああ、思った通りだ。俺が勝つんだな」と。自信に満ち溢れている主人公の心情が読み取れます。
そう考えると、1番最初の部分にある「かつての少年 見違えたろ?」というのも説明がつきます。
かつては自分の子供のように小さかった自分は、こうして1人の大人になった。どうだ我が息子よ、と。見てみろ、今のこの見違えた俺を、と笑。
 
夜ごと君に話した約束たち
今も果たせずにいて
邪魔するのは他人のこともあれば
意気地のない自分だったりした
 
「夜ごと君に話した約束たち」は、きっと子供からの数々のおねだりでしょう。子供の思いに答えるために、今日も俺は頑張ってるぞと。
「邪魔するのは他人のこともあれば 意気地のない自分だったりした」という歌詞も、これだけ見るとよくある台詞ですが、この曲全体を見た時に「ここに組み込んでくるか!」と意外性に驚きます。
 
問うまでもないだろう それは夢の葉音
耳に残ってる そう一縷の思い
 
「一縷」と書いて「ひとすじ」と読むそうです。過去にも一度出てきたワードなんですが、パソコンの変換で出てこなかったので苦労しました。。
 
本当 気楽でいいな 無邪気に抱いた地図
クレームもつけたくなるか
バーサス 準備はいいかい? せーので走り出そう
あの少年よ まだ期待してんだろう
 
「サッカー選手になりたーい!」「仮面ライダーになる!」とかね。子供の夢ってほんと無邪気で壮大ですよね。
大人になると「気楽でいいな」と思ってしまうけど、そんな自分もかつては同じようなことを言ってたわけですよね。
だからこそ大人の主人公も、無邪気に抱いた地図の上をそのまま子供が歩めるように、精一杯に生きてやろうと決心してるわけです。
自分は今はもう大人だけれど、これからは子供の描く無邪気な地図の上を子供と一緒に歩んでいきたい。そんなことが思えたら、素敵な大人と言えるんでしょうね!
「まだ期待してんだろう」と。自分の子供を「あの少年」と表現しているからこそスッと入ってきますよね。
なんだか、「VS」なんてタイトルだけど、歌詞を見れば見るほど温かい曲だなって、すごくほっこりする素敵な曲でした。