ムッチローの呟くには少し長い呟き

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CHANGE(作詞:Tomohisa Yamashita 作曲:Christoffer Lauridsen・Andy Love)   歌詞の解説!

所詮人間 猿みたいなもん
深く考えすぎて 答え見失う
 
こんにちは、ムッチローです。
最近邦楽のチャートで上位にランクインしている曲のほとんどを解説し終えてしまい、ネタに困っています。。
しかし、今日はあります。おいしいネタがちゃんと。
山下智久さんの新曲『CHANGE』でございます!!
ドラマ『インハンド』の主題歌にもなっており、オリコンランキングでも上位ランクインをされていたので今日は紹介しようと思います。
母親が山下智久さんの大ファンで、よく出演していたドラマや映画のことなども聞くことがあるのですが、それもあってか私の中では山下智久と言えば「俳優」というイメージが圧倒的に強かったです。
そのため、この前まで山下智久さんがジャニーズに所属されていたことも知らなかったですし、何より作曲、作詞までされるなんて驚きました。
ようは完璧なわけか。でもそのためにたくさんの苦労を乗り越えてきたんだろうなーって何にも知らないのに思って関心しております。。
 
防衛本能?みんな嘘ばっか
自分を守るつもりが傷つけてる
 
しょっぱなからビックリしました。分かる人は分かるんじゃないかな。。
今ネットデビューから十代に絶大な支持を獲得しているバンドのヨルシカさんの楽曲の中で『だから僕は音楽を辞めた』という曲があります。
結構最近の曲なんですが、その曲の中の歌詞に「正しいかどうか知りたいのだって防衛本能だ」や「ラブソングなんかが痛いのだって防衛本能だ」というような歌詞があります。
『防衛本能』
個人的にはそこまで頻繁に使うような言葉ではないように思いますし、だからこそ歌詞の中に取り入れられていると思うんです。
だからこそ、山下智久さんが書いた曲にこの言葉が出てくると少し違和感を覚えるというか、「へー、なんでその言葉使おうと思ったんだろ」と感じてしまいます笑。
これは勝手な推測ですが、山下智久さん自身がこの『だから僕は音楽を辞めた』を聴いたことがあって、それを使っちゃおーということになったのではないかと。
まぁ別に言葉に著作権があるわけではないし、山下智久さん自身で1番しっくりくる表現が「防衛本能」であったならそれでいいんだと思いますけどね。
いやー、音楽って面白い。
 
腐敗した世の中に感染しそうだ
カラスが誰かのマネするように
眼に映る全てに疑問も持たず
アリのように列に並んでくだけ?
 
「カラス」や「アリ」などの人間を積極的に歌詞に含めて言っているのが分かるのですが、山下智久さんの歌詞って、他のバンドが作るようなものとは違って、どこか小説に近い要素がある気がします。
音なしで歌詞だけを目で追っていても、どんなメッセージが込められているか、どんな曲なのかなどを十分感じることができます。
というわけで、私の予想として、山下智久さんは音源を聴く前に歌詞をもくもくと書いていたんだと思います。曲調だったりを意識したら、少しずつ読むだけでは感じ取りずらい歌詞が出来上がってくるものなので。
 
Oh!No!僕らカメレオンみたい
色を変え生きるように 仮面を付け替えて
Yeah yeah yeah...愛想笑い、、、
痣だらけの心で 人が人を騙して
手遅れになる前にyeah yeah yeah
今-明日-未来「僕が変えよう」
 
いい。曲の中の方針というか、どんな構成でいくのかがしっかりしていてまとまっているのがいいなと思いました。
カラス、アリと来た次はカメレオン!
しかしこれもまたなるほどなチョイスですね。
しっかりカメレオンだからこその歌詞が作られているし、再度になりますが、この曲は現代社会の人間の在り方を皮肉っているわけです。人間以外の生き物の名前を用いて表現することでその「皮肉さ」が強調されている。
戦略的というか、作り込まれた歌詞という印象がうかがえます。
 
目に見えるものは必ず
1秒ごとに朽ちて 果てていくけど
 
「1秒ごとに」ってところがまたいいですね。わざと具体的な数値を出すことで、より目に見えるもののはかなさが引き立っているというしくみですかね。
山下智久さん、ほんとに歌詞も書けたんだ。。
 
燃えている 嵐が吹いても
目に見えない想いは消えはしない
 
やっぱり思い出とか記憶って大切だなって思いました。
京都アニメ―ションの件があって、この歌詞はすごく感じるものがあります。
 
歴史に残るような 人生じゃない?
So what?それがどうした?見付け出せ
“息を飲む瞬間を”刻めDNAに
血を流したなら目を覚ます野生
 
ここは完全に「人間」に向かって言っている言葉ですよね。
かなり強い表現が使われていますが、ところでこれを言っているのは一体誰なのでしょうか。
私は、つねに「野生」であろうとし、周りから批判されたり傷つけられたりした記憶を掘り返し「人間」に対しての苛立ちを抱いている一人の人間なのではないかと思います。
もう1つ考えられるのは、まさにこの歌詞を書いた人、山下智久さん自身が私たちにこの曲を通して言っているのではないかということ。
山Pファンからすると、このあたりはドキドキしたりするものなんでしょうかねぇ。。
今度母親に聴いてみようと思います。もちろんこの曲は知っていると思いますが笑。
 
Oh!Yes!ブラックフラミンゴみたい
世界でたった一人の君に生まれた事
Yeah yeah yeah...楽しめよ
「感情の奴隷」にはならない君はエレファント
強く踏み出すよ
 
「ブラックフラミンゴ」に「エレファント」と、どんどん生き物が登場してきます。
エレファントがここでは自由に思うがまま生きている動物として書かれていますが、それだとどこか他の生き物と比べてもしっくりきません。
「エレファント」が選ばれた理由、それは直後の「強く踏み出すよ」という部分にかかっていると捉えた方がいいのかもしれませんね。
 
強く踏み出すよ yeah yeah yeah
今-明日-未来「僕が変えよう」    
 
ここで私がおもしろいと思ったのは、「明日」と「未来」が分けて書かれているところ。
明日だって「今」からすると未来に入りますよね?それでもこの2つを分けたのはいったいどうしてでしょう。
きっと「今すぐ『CHANGE』しろ」というメッセージがこの曲に込められているからだと私は思いました。
「いつか」ではなく「明日」、僕らは変わるんだと、そんな強いメッセージ性が感じられる「今-明日-未来『僕が変えよう』」なんだな、と考えるとやっぱり山Pの才能のすごさに気付きますよね。
さすが、リスぺクトせざるを得ないです。これに関しては。