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紅蓮華(LiSA 作詞:LiSA)  歌詞の解説!

強くなれる理由を知った 僕を連れて進め
 
ムッチローのお時間です。
今日はLiSAさんの新曲『紅蓮華』を見ていきます。
作詞したのが誰かを調べてみたら、実はLiSAさん本人が書いていたっていうね。
シンガーソングライターに近い音楽活動をされているかなりの才能の持ち主だということなんでしょう。
LiSAさんと言えばアニメという私の勝手な認識があるのですが、あながち間違っていないのではないでしょうか。
オリコンランキングでも上位にランクインしてましたし、今回はどんな曲になっているのか、楽しみです!
 
泥だらけの走馬灯に酔う こわばる心
震える手は掴みたいものがある それだけさ
夜の匂いに空睨んでも
変わっていけるのは自分自身だけ それだけさ
 
「だけ」というワードが多く見られますが、これは強い意志表明を表現するためのものだと思います。
「奮える手は掴みたいものがある」や「夜の匂いに空睨んでもなど、これを女性が書いているということが信じがたいですよね。
LiSAさんの楽曲って、もちろんそのアニメとの関係もあるんでしょうが、とにかくかっこいい曲が多いわけですよ。
西野カナさんと聞き比べてみて下さいよ。もう同じ女性が作って歌っているものとはとても思えないですよね。
売れている歌手やバンドの共通の特徴として、「自分らしさ」を全面に出している点が挙げられると思うんです。
これは音楽だけに言えることじゃなく、何事も「自分らしさ」を外に積極的にアピールしていくのってすごく大切なことだし、そこにファンが付いてくると思うから、私もそういうの大事にしたいなって思いますよね。
 
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め
 
はいきたサビマエ!
かっこいいぜ!
 
どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして
 
LiSAさんの楽曲って「世界」という言葉が結構多くみられるような気がします。
ほんとに一曲一曲の世界観が壮大で、そこに引き込まれてしまう素晴らしさがありますよね。
「世界に打ちのめされて負ける意味を知った」の部分に注目したいんですが、きっとここでの「世界」はすごく暗くて冷たくて、生きずらさを感じるようなものだと思います。
その中で生まれ育った主人公は、自分と同じように今の世界に苦しんでいる「誰か」のために戦おうと決心します。
しかし、その過程で主人公は世界に打ちのめされ、悔しい思いもする。そんな中、負けたことが「強くなる」ことに繋がっていることに気付くわけですね。
敗北を恐れず戦い続ける。きっと強くなるから。そんな主人公のかっこいい姿勢がうかがえます。
「紅蓮の華」とありますが、これは真っ赤な花のことを指してます。
「グレン」という響きもかっこいいし、この「真っ赤」というのがポイントで、戦うことの厳しさを表現するのにもってこいなわけです。
 
イナビカリの雑音が耳を刺す 戸惑う心
優しいだけじゃ守れないものがある? わかってるけど
水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰
逸材の花より 挑み続け咲いた一輪が美しい
 
「逸材の花より 挑み続け咲いた一輪が美しい」。かっこいいの一言。
ようはどんなに始めから美しいものよりも、傷ついて苦しんでやっと生まれたものの方が何倍も美しいんだというわけです。
挑戦する人を奮い立たせる最高の言葉ですよね。
どんなことになってもいいから、とにかく自分の正しいと思う方向へ全力で進んでいくんだ、と奮起させられる歌詞で、これがあのバリバリのかっこいい曲調に乗って耳に届いたら、そりゃあ鳥肌物ですわ。
 
乱暴に敷き詰められた トゲだらけの道も
本気の僕だけに現れるから 乗り越えてみせるよ
簡単に片付けられた 守れなかった夢も
紅蓮の心臓に根を生やし この血に宿ってる
 
夢ってあきらめる分にはすごく楽なんです。でもそこに向かっている時ってすごく苦しくなるし、試練が待ち受けていることだってある。それらに立ち向かっていく中で「もうやめたい」と諦めてしまう人だって大勢いるわけです。
楽な道をいつも進んで、簡単に事を片付けてしまった過去。でも、今の自分は違うんだと。
今の自分なら自分で道を切り開いて前に進んでいける。そんな強い決心をした主人公に、私たちもなっていこうよ、と、そんなメッセージが込められている曲だったわけですね。
 
人知れず儚い 散りゆく結末
無情に破れた 悲鳴の風吹く
誰かの笑う影 誰かの泣き声
誰もが幸せを願ってる
 
ここの「誰かの笑う影 誰かの鳴き声 誰もが幸せを願ってる」という部分も圧巻ですね。
誰もが夢を描きそれに向かって必死に走っている。
その中で成功する人もいれば、夢にかなわず足を止める人もいる。
中には夢すら追うことができない人だって世界にはいるわけです。その人たちが希望を持てるように、私たちは生きていかなければならないし、それこそが全員の願う幸せなのかもしれませんね。