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宿命(作詞:藤原聡 作曲:藤原聡)  歌詞の解説!

心臓からあふれ出した声で
歌うメロディ 振り向いた未来
君から あふれ出した声と
合わさって響いた 群青の空の下
 
こんにちは、ムッチローのコーナーでございます。
今日も元気に旬の曲を取り上げていこうと思いますけれども!
本日はOfficial髭男dismさんの新曲『宿命』です。
 
夢じゃない 夢じゃない 涙の足跡
嘘じゃない 嘘じゃない 泥だらけの笑顔
夢じゃない 夢じゃない 肩を組んで叫びたい
僕らの想い 届け!
 
「夢じゃない」の連呼。
「夢じゃない ○○」という型に歌詞を落とし込んだ感じで、リズミカルな曲なんだなってことが歌詞だけでも理解できますね。
私がOfficial髭男dismさんを知ったきっかけが『Pretender』です。未だに流行ってるような気もします。友達から教えてもらって聴いてみたところ、その透き通った真っ直ぐな声にすぐ引き込まれました。
Pretenderとはまた一味違った曲調に期待が高まります!
 
奇跡じゃなくていい 美しくなくていい
生きがいってやつが光輝くから
切れないバッテリー 魂の限り
宿命ってやつを燃やして 暴れ出すだけなんだ
 
ここ好きなんですよねー。
「奇跡じゃなくていい 美しくなくていい 生きがいってやつが光り輝くから」
この言葉だけ切り取って、何かに打ち込んでひたむきに努力をしている人にラインで送りたい、なんてふと思いましたもん。
確かによくある意味合いかもしれないけど、ここまで分かりやすく、シンプルに「生きがい」という言葉を用いて表現できている点がすごいと思います。
 
沈黙が続いたイヤフォン
自分の弱さに遠ざかってく未来
「大丈夫」や「頑張れ」って歌詞に
苛立ってしまった そんな夜もあった
 
沈黙が続いたイヤホン。なるほどねー。
私自身音楽が好きで、外に出かけたりする時は必ずイヤホンをつけていくのですが、やっぱり音楽がなっていると自然とテンションが上がりますよね。
そう、大事なのは「テンション」なんだと思います。
「音楽が鳴り始める」というのは「コマが進む」と同じような表現で用いられたりするけど、この曲の場合は「テンションが上がり始める」という変化を表現するために用いられているんだと思います。
ここまでたくさんの曲を見てきましたが、この曲はとても共感性が高い歌詞だなという印象です。「『大丈夫』や『頑張れ』って歌詞に苛立ってしまった そんな夜もあった」なんて、まさにそれですよね。
 
夢じゃない 夢じゃない あの日の悔しさと
忘れない 忘れない 掌の爪痕
無駄じゃない 無駄じゃない それも全て讃えたい
もうあと少し
 
聴いている人を元気にする、まっすぐな歌詞。これをあの透き通ったきれいな声で歌うんだからそりゃ売れるわけだと。
そして、このバンドのボーカルの藤原聡さんは歌唱力が半端ないですよね。プロの歌手の方でも歌うのが難しいと言われている「Pretender」を、ピアノ演奏をしながら音ずれもほとんどなしで歌いきってしまうわけですから驚きます。
 
願いの熱さに 汗まみれになったり
期待背負って立って 重さに臆病になるけど
僕らの背番号 それは背中じゃなく 瞳の奥のアンサー
重なって 照らし合ってくFOREVER
 
ここでは「僕らの背番号 それは背中じゃなく 瞳の奥のアンサー」の部分に着目したいのですが、どうでしょう。
一度見ただけではしっくりこないのですが、背番号は人それぞれによって違いますよね。絶対に数字が被ることはありません。
そこで思いついたんですが、きっと「ずっと唯一無二のメンバーとして互いに照らし合っていこう」というような意味が込められているのではないでしょうか。
この曲は調べたところ、今年の甲子園の応援ソングにも選ばれているそうで、きっとそういった部分からも「団結」だったり「協力」みたいなスローガンが込められているんじゃないのかなぁと思いました。
これはなんの統計も調べもないんですが、個人的な推測として、甲子園だったり何かの応援ソングが起用されるバンドって、まだバンドとしての「ベテラン」ではなく、「これからの成長が楽しみ」と思われているようなバンドだと思うんです。
きっと、選手たちと立場が似ているからなんでしょうね。ともに未来を夢見て走っているバンドが、必死にプレーをする高校生の心を動かすんだろうなー、なんて思ったり思わなかったり。
 
緊張から不安が芽生えて
根を張るみたいに 僕らを支配する
そんなものに負けてたまるかと
今 宿命ってやつを燃やして 暴れ出す
 
ここが一番盛り上がりのある部分ではないでしょうか。右肩上がりで盛り上がってきた曲がいよいよ頂点に達したところというか。
「緊張」という地面から「不安」が芽生えて、それが根を張って自分たちを支配しようとする。ここで面白いのは、「緊張」という地面は、まさに自分自身だということです。
よくアスリートの人がいう言葉で「最大の敵は自分です」と言うけれど、まさにそういうメッセージが込められているというわけです。
 
 
 
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