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ハレノヒ(あいみょん 作詞:あいみょん)  歌詞の解説!

 さて、今回はあいみょんさんの最新曲「ハレノヒ」の歌詞を見ていきましょう!
あいみょんさんの楽曲の特徴が、この曲でも出だしから表現されています。
北千住駅」というように、かなり具体的な場所まで限定して、どちらかというと聴いている側の頭の中を限定的にする歌詞が多いですよね。
そんな特徴的なあいみょんさんの楽曲。
楽しみです!
 
僕らは何も見えない
未来を誓い合った
 
深い。もう深い。
何も見えないということは、きっと「未来に何が起こるか分からない」ということだと思います。そんな中で、互いが互いのことを愛し合っており、その愛が未来にも続いていたらいいなぁ、というような「願望」を指してますよね。
「僕らは何も見えない 未来を誓い合った」という18文字で恋愛自体を大胆に、的確に表すことができていて、このあたりはさすがだなぁという一言。
あいみょん大好き。
 
寒さにこらえた木々と猫が
まるで僕らのことで
蕾を咲かせようと揺らしている
素敵に笑っている
 
何もかもが、今は幸せだと思える。そんなとにかく充実した日々を実感している様子が頭に浮かびます。
寒さにこらえた「木々」と「猫」というチョイスも独特。
きっと、「目にうつるもの何もかも」ということを表しているのでしょう。
毎日が幸せで、目にうつるものすべてが生き生きしている。そんな風に感じられる。
心情表現がとてもきれいで美しいのもあいみょんさんの歌詞の特徴ですよね!
時には「シネーーーーーーーーーーー!!」とか言いますが笑
 
どんな未来が
こちらを覘いているかな
君の強さと僕の弱さを分け合えば
どんなすごいことが起きるかな
ほら もうこんなにも幸せ
いつかはひとり いつかはふたり
大切を増やしていこう
 
この部分では、先ほどの部分と違い、広い視点で、「人生そのもの」を遠くから見渡しているようなイメージが感じ取れます。
上の歌詞とこの歌詞が連続で出てくることで、より主人公の人生が充実したものであることを表現できています。
すごい。
 
北千住駅をフワっと歩く
藍色のスカート
いつになく遠く遠くに見える
加速する足音
 
北千住駅をフワっと歩」いたことがある人手を挙げてみてください。
え?誰もいない?
もう一回伺います。
北千住駅をフワっと歩」いたことがある人手を挙げてみてください。
あれ、いない……
そりゃそーだ!!
フワっと歩くって、初めて聞いた表現でした。
きっと「気軽に」とか「かるーく」とかそういう意味だと思うんだけど、それにしても北千住駅大好きだな、この主人公は!笑
きっと、誰かに取られてしまいそうで怖くなったんでしょうね、この主人公は。
藍色のスカートがあの人だって分かっているけど、自分のことを思ってくれているだろうか。
不安になって、だんだんと早歩きになる主人公。
いやー、こう見てみると臨場感が出てていいですよね。
 
素直じゃないと
いけないような気がしたよ
 
主人公は不安になることで、相手に自分の気持ちを伝えることの大切さを知ります。
誰にもとられたくない、もっと自分に素直にならなきゃ、とまぁそういうことでしょう。
青春だなぁ。
 
優しさに甘えすぎて
怯えすぎた男の背中に
掌を添えてくれるのはもう
前を歩く君じゃなきゃダメだから
 
「好き」という自分の気持ちを、主人公は「君」にそこまで伝えることができていなかったのでしょう。
不安になっては、その背中に手を添えてくれるような「君」がいて、優しさに甘えてまた、自分の気持ちを伝えられずにいた。
全部を込めて「好き」と言えるのは、もう「君」しかいないんだ、とそういう歌詞なわけですねー。
 
どうか未来が
こちらの手を握ってほしい
日々の辛さと僕の体が
だらしなく帰る場所を探し続けている
ほら もうこんなにも夕焼け
いつかの灯り思い出すとき
大切に気づくのでしょう
 
きっと、仕事か何かに追われていて、毎日がキツい。主人公はそんな中で「君」と出逢います。
毎日ちゃんと夕焼けが見えて、日々が続いているのは、「君」の存在があったからなんだ。
自分の生活を照らし続けてくれていたのは、大好きな「君」だったんだと、いつか気づく日がくる。
 
焦らないでいい
いつか花束になっておくれよ
僕らには何も見えない
未来を誓った
 
また出てきました。
僕らには何も見えない 未来を誓った。
いやぁ。
あいみょんさん自身も気に入っちゃったんじゃないかなー笑
「いつか花束になっておくれよ」
これもあいみょんさんらしいタッチですね。
先の見えない未来の愛を、二人が言葉で誓い合った。
素敵な情景が浮かぶなぁ。
今度行ってきます。
 
住み慣れた駅のプラットフォーム
水色に挨拶
「お帰りなさい」と
小さく揺れる影を踏む幸せ
 
「小さく揺れる影を踏む幸せ」だってよみなさん。
これはとんでもない世界観ですね。
「君」という存在がいるから影ができて、自分がその近くにいられるから、それを踏むことができる。
ずっとこんな距離感がいい。そう思っていることでしょう。
幸せなやろうめ!!
「住み慣れた駅のプラットフォーム」っていうのもいいよね。
今までも、そしてこれからも、変わることのない北千住駅の中で、自分の見える世界だけが、大きく変わったと思えた、と。
「水色」って何を指してるんでしょう。
きっと、「君」が駅まで疲れ果てた自分を迎えに来てくれたのかな?
おそらく結婚したのでしょう。
何も見えない未来の愛を、誓い合えたから。
 
 
はい。あいみょん神。
毎回思うけど、こういう歌詞を書ける人はどんな青春を送ってきたのか。
不思議でしょうがないよね。
まぁこれからもがんばってください。
 
俺も「お帰りなさい」とか言われたい。