りんどう WANIMA(作詞:作詞:KENTA) 歌詞の感想と解説!
流れる時の早さに
身体を委ね 眺めてる
代わりの無い物語
引き返す事も出来ずに
どうも、お久しぶりです。
ムッチローでございます。
本日はWANIMAさんの新曲「りんどう」を取り上げたいと思います。
WANIMAの楽曲って異常なくらい勢いがあるじゃないですか。それでも歌詞を見てみるとすごくしっかりしている印象で、そのバランスが素晴らしいなと感じますよね。
込み上げる熱い想いも
胸に仕舞う凍り付いた夜も
指をくわえ 繋ぎ合わせ
過ぎるのを待っていた
「指をくわえ 繋ぎ合わせ」いうフレーズのおかげで、この曲の「さみしい・孤独」みたいな雰囲気がぐっとつくられますよね。
やっぱり歌詞が素敵なのも人気の理由だよなって改めて思います。
底知れない深い谷で
ぼんやり光ってる
祈りを削り刻んで
一つだけ… あともう少しだけ
弱いままで強くなれ
「弱いままで強くなれ」ってもう最高。
誰もが自分の弱さを自覚し、くじけそうになることはあると思います。
そして、周りの自分よりも能力があったり、強く生きているように見受けられるような人をみて失望してしまうことがあると思います。どうしてもお互いの「今」でしか判断ができないような状態。
でも、本当はそれは間違っていて、誰しも弱いまま強くあろうと立ち上がり続けているんだということをこのフレーズだけで教えてくれます。
この想いと引き換えに
目の前の扉をくぐって
生きて 生きて 生き抜いてやれ
汚れたのはどっち?見上げた星空
「生きて 生きて 生き抜いてやれ」はWANIMAらしさ全開という感じですが、どこかあいみょんさんの楽曲と似ているのも面白いところ。
花は咲く 嘘のように
風に揺られ雨に打たれて
何処にいても枯れないように
願い歌う 祈りの詩
「花は咲く 嘘のように」と。
一瞬ネガティブな表現に思えますが、これは自分が弱いままだと思っているときにふとその中で強さを感じた瞬間を描写しているものだと思います。
いつの間にか、自分自身は自分が気付かずとも大きく成長しているんだと背中をさすってくれるような歌詞。
ほんとうに優しくて、抱擁感であふれてます。
空を飛ぶ鳥に乗って
海を目指す魚になって
ここにいると呼ぶ声がする
約束はしてないけど
またいつの日か 歌いなぞる 命の詩
このあたりから本格的にタイトルの「りんどう」の疾走感が出てきます。
僕がWANIMAさんの一番の魅力だと思っているのは、このたまらない「快走感」です。
トンネル抜けて海を渡って
曲がりくねった細い道をまっすぐ
花が咲く頃 手紙を書くよ
心細い時は喜び数えて
「花が咲く頃 手紙を書くよ」と、これもまた胸にぐっとくる歌詞ですね。
今よりもっと大きくなった自分が強く思えるようになったら、手紙を書いて知らせたい。
そんな素直で実直な思いがここで表現されています。
流れる時の早さに
身体を委ね 眺めてる
代わりの無い物語
りんどうの花のように
「代わりの無い物語」というのもWANIMAしか書けないなって思いました。
誰に代わっても続かないこの自分だけの人生を、いかに自分の力で、自分の意志で楽しむことができるか。
僕たちはそうやって、今日も生きていくんですね。
Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/wanima/rindou/