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冬のはなし ギブン(作詞:温詞) 歌詞の感想と解説!

まだ 溶けきれずに残った
日陰の雪みたいな
想いを抱いて生きてる
 
 
さて、今日はギブンさんの楽曲「冬の話」を見てこうと思います。
この曲は前から知っていたのですが、まだ取り上げていなかったので今になって拝見したいと思います。
 
 
ねぇ 僕はこの恋を
どんな言葉で とじたらいいの
 
 
この曲は恋を一冊の本に例えているのかもしれません。
「とじる」とひらがな表記になっているのも、人としての弱さみたいなところを視覚的に表現しているのでしょう。
 
 
あなたのすべてが
明日を失くして
永遠の中を彷徨っているよ
さよならできずに
立ち止まったままの
僕と一緒に
 
 
歌詞全体の雰囲気というか、頭に浮かぶ情景がすごくきれいなんですよね。
清潔というか、選択した後のシーツみたいな。笑
また共感されないことを言ってしまった。。
 
 
まだ解けない魔法のような
それとも呪いのような
重い荷物を抱えてる
 
 
「魔法」まではラブソングではよく目にしますけど、それを「呪文」と言い換えてしまうあたり新規性があっていいなって思いました。
 
 
ねぇ ぼくはこの街で
どんな明日を 探せばいいの
嗚呼
 
 
かなりの失恋をしたようですね。
「この街」とワードを加えるだけで、どこか主人公と相手の距離が近いもので、それが長い間続いていたことを連想しやすくなりますね。
このあたりの言葉のチョイスがさすがプロって感じですよね、やっぱり。
 
 
 
冷たい涙が空で凍てついて
やさしい振りして舞い落ちる頃に
離れた誰かと誰かがいたこと
ただそれだけのはなし
 
 
「やさしい振りして舞い落ちる頃に 離れた誰かと誰かがいたこと ただそれだけの話」って。。
とんでもない表現。ここまで繊細に恋愛の始まりから終わりまでをこの短いフレーズで表現しきった曲があったでしょうか。
ちょっと鳥肌が立ちました。笑
いやぁ、すげぇとしか言いようがない。。
今日一番の発見です。
 
あなたのすべてが
かたちを失くしても
永遠に僕の中で生きてくよ
さよならできずに
歩き出す僕と
ずっと一緒に
 
 
もう相手と離れ離れになってしまってから結構な時間がたったのでしょう。
そして恋愛というのが何なのかに気付かされたのでしょう。
そして、また新しい恋を探そうと少し前向きになれた。
相手と自分との時間を永遠に自分の中にとどめて、また歩き出したと。
いやぁ、こりゃぁ名曲以外の何物でもない。
久しぶりにこんないい曲に出会えたかもしれない。