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空の青さを知る人よ(作詞:あいみょん 作曲:あいみょん) 歌詞の感想と解説!

全然好きじゃなかった
ホラー映画とキャラメル味のキス
全然好きになれなかった
それなのにね
今は悲鳴をあげながら
君の横顔を探している
 
 
みなさんこんにちは、本日もムッチローのブログに来て下さってほんとありがとうございます。
このブログでは、ほぼ毎日、最近流行りの曲や人気な曲の歌詞を取り上げて勝手に感想や解説を書いています。
さて、今日は例によってあいみょんさんの新曲で映画『空の青さを知る人よ』の主題歌「空の青さを知る人よ」を見ていこうと思います!
 
 
 
空虚な心の落とし穴
暗すぎてなにも見えない
根拠なんて一つもないのにさ
身体が走り出してく
 
 
この曲は出だしでも分かるように恋愛ソングですが、「根拠なんて一つもないのにさ 身体が走り出してく」というフレーズは、これだけで恋愛の難しさを表現していて素晴らしいなと思いました。
相手が自分のことをどう思っているのかは分からないけど、今の気持ちを伝えずにはいられない。待っているだけじゃ、なにも変わらないと思うから。
いやー、でもなんかわりと自信なくなってきたなぁ。いっか。
もうちょい待ってみるか。今はちょっと、今日はさすがにキツいわ。
この毎日の繰り返しで恋愛は成り立っていくわけだし、その間の恋する人の心情をうまく切り取ってるなっていう印象です。
 
 
赤く染まった空から
溢れ出すシャワーに打たれて
流れ出す 浮かび上がる
一番弱い自分の影
青く滲んだ思い出隠せないのは
もう一度同じ日々を
求めているから
 
 
ここの部分最高ですね。
「赤く染まった空」とはつまり夕暮れ時だと思うんです。
夏かな、秋かな。今日も自分の思いを伝えることを躊躇ってしまった自分の情けない影が長く伸びていて、「こんなはずじゃなかったのに」と思うわけですわな。
そして、「青く滲んだ思い出」というのは、いわゆる青春、高校時代のことなのかもしれません。
高校時代は付き合っていたけれど、高校を卒業してからはその関係がなくなってしまった。
あの頃一緒に観たホラー映画とか、甘いキスとか、そんな記憶が頭から離れないのは、今も相手のことを思い続けているから。
この「赤」と「青」という色で対比関係を作っていくこのスタイル、どうですか。
あいみょんさんやっぱ天才ですよ。
 
 
全然好きじゃなかった
ほら、あの呼び方 漫画の主人公みたいで
全然好きになれなかったんだ
それなのにね
今も似た言葉に身体が動くよ
皮肉な思い出なのさ
 
 
「漫画の主人公」のような呼び方ってどういうもののことを言うんでしょうね。
「お前」とかですかね。少女漫画だからどちらかというとドMな感じの言い方のような気がするんですが。
「お前」というような言葉が近くで聞こえると、つい体が反応して頭が一瞬真っ白になって、みたいな。
思い出そうとしているわけでもないのに、あの頃の記憶が無作為にもフラッシュバックする。そんな「皮肉な思い出」を思い出にして、それは過去のものになってしまっている。
切ないねぇ。
 
 
何回も右往左往してみても
暗すぎて何も見えない
そうかい まだ隠れているのかい
飛び出しておいで メモリー
 
 
あの時自分のことを想ってくれていた相手は、自分のどんなところが好きだったんだろう。
自分は「彼」の何になれていたんだろう。
それを思い出すことができたなら、もう一度やり直すことができるのかもしれない。
そう信じたいけれど、どうしてもその記憶は思い出せない。
思い出したいけれど、今は思い出したくない。そんな心境が、この主人公にはあるのかもしれませんね。
 
 
高く掲げた掌
届く気がしたんだ確かに
回り出す 襲いかかる
悪魔の顔をした奴らが
会いたい人に会えない
そんな悪夢を
雲に変えて 食べてやるよ
悲しくなるから
 
 
「悪魔の顔をした奴ら」を「雲に変えて食べて」しまうっていうわけですからかなりのインパクトです。
それだけ主人公の「会いたいのに」という思いが大きくなっているということでしょうし、それだけ恋愛って人を強くするんだってことを伝えたいんだと思います。
 
 
いつも いつも いつも いつも
君が 君が 君が 君が
最初に いなくなってしまう
なんで なんで なんで なんで
僕に 僕に 僕に 僕に
さよならも言わずに
空になったの?
 
 
「いつも君が最初にいなくなってしまう」というのは、実際そうであるというわけではなく、あまりに「彼」のことを思い過ぎた故の錯覚でしょう。
「大切なものに限ってなくなってしまう」みたいなことですよ。
もっと言いましょうか。
時計の時間がいつも見ると自分の誕生日になってる、みたいなことですよ。
はい。意味分かんないよね。私も分かんないもん。
 
 
君が知っている
空の青さを知りたいから
追いかけている
追いかけている
届け
 
 
「君」の上に浮かんだ空は、主人公の「赤く染まった空」とは違って青く澄みわかっていて、輝き放っているだろう。
もしそこに私がいれたら、どんなに幸せなんだろう。
そう思って今日も、「君」を私は追いかけているよ。
そんな大人の甘酸っぱい恋を曲にした素敵な歌詞でした!