ムッチローの呟くには少し長い呟き

毎日140字ではとても収まりきらないような呟きの数々

イエスタデイ(作詞:藤原聡) 歌詞の感想と解説!

何度失ったって 取り返して見せるよ
雨上がり 虹がかかった空みたいな君の笑みを
例えばその代償に 誰かの表情を曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい
 
 
どうもどうもムッチローでございますよーっと。
本日はofficial髭男dismさんの新曲「イエスタデイ」を見ていくことにします。
 
 
本当はいつでも誰もと思いやりあっていたい
でもそんな悠長な理想論はここで捨てなくちゃな
 
 
誰とも仲良くやって、誰も傷つけずに自分の理想を叶えたい。
でも、そんなことは一生経験することはできない。それはもう分かっている。
自分の夢を実現したいなら、ある程度失うことも伴う。
 
 
遥か先で 君へ 狙いを定めた恐怖を どれだけ僕ははらい切れるんだろう?
半信半疑で 世間体 気にしてばっかのイエスタデイ
ポケットの中で怯えたこの手は まだ忘れられないまま
 
 
自分にとって憧れの存在であり、それでも相手ははるか先にいる手の届かないような存在。
自分とはとても釣り合わないというわけですよね。
こんな自分が憧れの人を好いていることが、なんとなく周りを気にすると恥ずかしく思えてきたりする。
 
 
「何度傷ついたって 仕方ないよ」と言って
うつむいて 君が溢した 儚くなまぬるい涙
ただの一粒だって 僕を不甲斐なさで 溺れさせて 理性を奪うには十分過ぎた
 
 
「理性を奪うには十分過ぎた」ってすごい惹かれるフレーズだなって思いました。
自分と好きな相手の人の釣り合わなさをここで表現すると同時に、好きな人への自分の気持ちの大きさを表してますね。
そして、その気持ちが叶わない切なさも頭に浮かんできますね。
 
 
街のクラクションもサイレンも届きやしないほど
 
 
いい例えですねー!!
「街のクラクション」とか「サイレン」とか、この曲を聴く誰もが自分の生活と照らし合わせて感情移入しやすいようなしくみがここでなされているように思います。
 
 
遥か先へ進め 身勝手すぎる恋だと 世界が後ろから指差しても
振り向かず進め必死で君の元へ急ぐよ
道の途中で聞こえたSOS さえ気づかないふりで
 
 
「道の途中で聞こえたSOSさえ気づかないふりで」というのはインパクトがハンパじゃない。
それだけ相手を想っているということだと思いますし、それだけまっすぐに好きな相手のもとへ向かって行こうとする主人公の心情を描いています。
 
 
バイバイイエスタデイ ごめんね 名残惜しいけど行くよ
いつかの憧れと違う僕でも
ただ1人だけ 君だけ 守るための強さを 何よりも望んでいた この手に今
 
 
ずっと「みんなと仲良く」を正しいものとしてきた「イエスタデイ」までの自分と変わり、「好きな人」だけ、その大切な1人だけを守って生きていきたいと強く決心した主人公の心情の変化をここで唄っていますね。
 
 
遥か先へ進め 幼すぎる恋だと世界が後ろから指差しても
迷わずに進め 進め 2人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えたこの手で今 君を連れ出して
未来の僕は知らない だから視線は止まらない
謎めいた表現技法 意味深な君の気性
アイラブユーさえ 風に 飛ばされそうな時でも
不器用ながら繋いだ この手はもう 決して離さずに
虹の先へ
 
ちょっと『天気の子』の影響を受けている感が否めませんが、とっても綺麗な歌詞だなと感じました。
「謎めいた表現技法 意味深な君の気性」の部分がすごく髭男らしいな、とも思いました。
この曲髭男さんの楽曲の中で1番好きかもしれない。