ムッチローの呟くには少し長い呟き

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君に届くまで(Lttle Glee Monster 作詞:いしわたり淳治)  歌詞の解説!

制服でいつも歩いていた 河川敷ひとり寝転んだ
あの頃から少しくらいは いま大人になれているかな
 
みなさんおまちかね、ムッチローのお時間であります!
今日は何かといいますと、Little Glee Monsterの最新曲、「君に届くまで」を解説しようという感じでございます。
まぁね、とにかく流行ってるよね。Little Glee Monsterって。
僕自身はもともとこんな有名になる前からテレビとかに出てるのを見てて(順調な古参アピール)、なんかとにかくアカペラがうまかった印象がある。
あと最近だったら「ほら笑ってー ヘイヘイ!」みたいな(そんなんじゃない)明るい曲がCMで起用されてたりしてたし、まぁとにかく今大注目の、本格派アーティストのグループですよと。
そして、今日はそのモンスターたちの最新曲を見ていくよと。うん。
そんな感じ。
 
いつだって追いかけてばかり 熱い思いや甘い恋の
後ろ姿しか見えなくて いつも不安で
 
分かる。この歌詞はすごく共感できる。
なんかさ、「追われる」ってことに魅かれたりしない?
え?
いや、いっつも「夢」とか「好きな人」とかでも、こっちが追いかけてばっかりで、背中を見続けるばっかりで、思い返してみれば人に背中を見せてた頃とかってなかったなーとか。
しかも追いかけてる時もさ、なかなかこっちに振り向いてくれないのよね。
なんでこっちはこんなにつらい思いして、「迷惑かな」とか「嫌に思われたらどうしよう」とかいろいろ考えなきゃいけねーのに、なんでそっちはそんなに楽でいられるの?みたいな。
なんで俺ばっかりが苦しまなきゃいけねーんだよと。そういう感じに思っちゃうよね。
 
なぜか素直でいることが
子どもみたいに思えて
本当の気持ちを隠した 悪い癖でしょ
どこに隠したのかも 忘れそう
笑うなら 笑ってよ
 
これも非常に共感性が高い歌詞だよね。
まず前半部分の「なぜか素直でいることが子どもみたいに思えて」ってとことか、もうまさにそれチョー分かりまっせ私!みたいな感じよね。
しかもおもしろいのはさ、なんか思春期とか中高生の頃って、その場では「素直でいるとダサい」みたいな感覚でいるけど、案外すぐに時間が経つと「まぁ素直でいるのが一番なんだけどね」みたいな、「私が間違ってるのは分かってるんだけどさ」みたいなこと思ったりするじゃん。
知らないけど。
だからそういう、とにかく微妙な時期だし、自分が自分であることに疑いを持ってしまうような時もあるような、そんなことを抱えている人に向けた曲なんでしょうね。
後半部分の「どこに隠したのかも忘れそう」ってのもおもしろい表現だなーって感心しましたわ。
自分らしくいることができているのか、本当の自分はどこにあるのか、そういう数々の「不安」という要素が合わさって青春ってできてるんだろーなって私ムッチローは思うわけよね。
 
すれ違う想い 太陽が照らす
いびつな心も 輝けるように
乱反射を 繰り返して 一縷の光 君に届け
吹き抜ける風に あたらしい私
 
「いびつな心」ってのはまさに思春期のことをいってるんでしょう。
とにかく落ち着かず、明確に判断ができないような状態のことを「いびつ」だと言ってるんだね。
「乱反射を繰り返して」って俺はこれがめっちゃ好きやなー
やっぱ好きな人とかに思いを伝えるのって難しいし、なかなか面と向かって自分の気持ちを相手に伝えたりするのって緊張してしょうがないわけよ。
まぁ俺はそういうタイプではないんだけどさ。
だから「好き」って思いを相手に知ってほしい、でも自分からは言えないよという状態だから、なんとか「好き」という気持ちがいろんな人に渡ったり、遠回しに伝えられたり、普段のぎこちなさとかから感じてもらえたり、そういうことがあったらいいなって。
そう主人公は思ってるんだね。
可愛いかよ。
 
ほどいたばかりの 髪をなびかせて
目を閉じれば 見える世界
広げた腕を 翼に変えて
 
この辺りでだんだん主人公が前向きになり始めますね。
よし、青春したるで!みたいな。
なんか俺が思うに「青春」って受け身的な要素が強いんじゃないかって。
ようは「自分は高校生で、友達に巻き込まれてどうのこうので、自分は仕方なくこうしました」みたいなことよ。
青春を自分の手で勝ち取ってやろう!みたいな気持ちになれるというか、もっと言うと「素直になる」ことが難しいんだろうね。
だからこそ、この主人公のこの心の成長はものすごく大きいということが言えるのではないでしょーかね。
うん。今までのところだと最高な歌詞だな。
 
足元のボール拾い上げて
笑顔で投げ返したけど
走ってきた少年の頭上
彼方に消えた
 
これは完全な比喩表現ですね。
どうせ「走ってきた少年」ってのが、主人公の好きな人で、その人が取り損ねたボールがたまたま自分の足元に転がってくるわけだね。
それでボールを拾い上げてからその少年に渡そうとするんだけど、どうも動きがぎこちなくなってしまって、ボールは少年の頭上を越えてどっかにいっちゃったよと。
おそらく主人公がただただ運動音痴なわけではないでしょう笑
相手が女友だちだったら、またボールの行き先は違ったりしたんでしょーねぇ。
 
胸の真っ直ぐな気持ちを
どこに投げたらいいのか
本当はいつでも分かっている なのに届かない
なぜか意識しすぎて ぎこちない
笑うなら 笑ってよ
 
ほらほら見事大正解。
まぁさすがに誰でも気付くか笑
あと最後の「笑うなら笑ってよ」の部分の解釈が非常に難しい。
多分笑いたいんだけど、ぎこちなさからうまく笑えないってことだろうね。
いいなーそういうの。
なんかさ、好きな人の前で使う顔の筋肉ってさ、もうそれ以外のシーンではめったに動かないよね。
え?
 
高架線の上 電車が過ぎてく
あの頃の私 載せて連れ去って
もし私が 変われるなら
今日の気がして 空を見上げた
 
「高架線」とかもザ・青春ソングって感じでよろしいわ。
「もし私が変われるなら今日の気がして空を見上げた」ってのもいいよね。
青春ってか、学生時代ってなかなか自分に向き合う時間ってなかったりするじゃない?
だからこそ、この歌詞を通してきたように、久しぶりに自分の気持ちに素直になれた。
今なら、自分を変えられるような気がしたよと。
うーん。
マジ最高。
リトグリ最高。
 
失えないものを 胸の奥 思い浮かぶままに
数えていた 君が何度も 浮かんでくるAh
 
まぁこの歌詞を見る限りこの主人公の頭の中は「少年」のことでいっぱいなんでしょう。
どーせね。青春しやがってるからね。
久しぶりに自分の気持ちを覘いてみたら、そのモヤモヤしている何かが、少しずつ何であるか分かってきて、結局ふたを開けてみると「君」のことばっか考えていたよと。
なーんだ。
ただのリア充か。
はいはい。
 
 
はいはい。
というわけで今日はLittle Glee Monsterの「君に届くまで」を見てきましたー
最後の方に思ったんだけど、「リア充」の定義ってなんなんだろーっと思って。
個人的には、「追う」も「追われる」も「求め合ってる」も、全部「リア充」って言えるんだと思う。
だってリアルに充実してるじゃん。
ちゃんと見た?この曲の歌詞。
リア充以外のなにものでもないよね。
だから僕は、とにかく自分の気持ちに素直でいることが一番なんじゃないかなーなんて思うんだけどね。
ハハハ
 
俺もお前も、リア充だからな。